生物絶滅の歴史

私たちが住む地球は、誕生してから現在まで、46億年もの月日が経過しています。
地球はその間、度重なる環境変化の激変により、それまで育んできた生命が幾度となく絶滅の危機を経験してきました。
生命の絶滅は40億年ともいわれる生命の歴史上、少なくとも5回はおこった事がわかっています。

地球は誕生してから数億年は火の玉でした。
表面温度は摂氏4千℃で、太陽と匹敵する灼熱地獄です。
 
41億年前:海と陸の誕生 
やがて地球は徐々に冷めていき、大量の大雨が数年間も降り続け、海を形成していきます。
これだけ多くの水がどうやってできたのかは謎ですが、宇宙からの水分を含んだ大量の隕石の飛来によるものという説が有力です。
その後、海底では火山活動が活発になり、大陸を形成していきます。
 
40億年前:最初の生命
最初の原子生命が誕生します。
一説では、隕石に生命の源が付着していたとの説も。
その後バクテリアなどの微生物が誕生。

24億年前:超大陸の形成と氷河期の到来
火山活動の活発化により、大陸の急成長がはじまります。
大陸はプレートに乗っている為、移動します。
移動した大陸同士がぶつかり、超大陸を形成します。
ぶつかった接触面は急激に盛り上がり、山々を形成します。
超大陸が形成された事で、温暖な海流が大陸によって堰き止められ、地球が徐々に冷えていき、やがて地球全体が氷に覆われる大氷河期時代が訪れます。
気温はマイナス4o℃にもなり、生命にとって最初の大きな試練となりました。
 
6億年前:オゾン層の形成
活発な火山活動から噴出されるガスにより、オゾン層が形成されました。
これによって紫外線が遮断され、多様な生物が次々と誕生していきます。
魚類の誕生もこのころからでした。
 
5億年前:火山活動の活発化による2回目の試練
この頃、火山活動が活発になり、大陸が引き裂かれるほどの大噴火が各地でおきました。
あまりにも大規模な火山活動は有毒ガスを大量にまき散らし、多様化した生物のほとんどが絶滅してしまいます。
 
2.5億年前:海洋酸素の不足による3回目の試練
地球上で起きた生物の絶滅で、最大規模といわれるのがこの試練です。
海水中の酸素が極端に不足し、海洋生物の96%・全ての生物種からみても90~95%が絶滅したとされています。
酸素不足の原因は定かではありませんが、火山活動による有毒物質の排出や、超大陸のバンゲア大陸形成を起因とする「スーパープルーム」と言われるマントルの上昇気流などが有力視されています。
因みに、当時の海洋酸素不足を裏付ける証拠として、日本の岐阜県の地層から、約2千万年間にわたって酸素が不足していた事を示す体積層が見つかっています。
 
2億年前:4回目の試練
アンモナイト・爬虫類・単弓類(脊椎動物の中で陸上にあがった四肢動物)の絶滅。
全生命体の76%が絶滅したとされます。
原因はこれまで同様、火山活動が有力視されていますが、巨大隕石落下説もあります。
 
6500万年前:5回目の試練
有名な恐竜の絶滅です。
一昔前までは、恐竜絶滅の原因は謎でしたが、最近になってようやくハッキリとしてきました。
原因は直径10Kmの巨大隕石の落下と、火山活動の活発化です。
隕石落下説はこれまでも有力視されていましたが、直径10Kmの隕石だけ世界中の恐竜が絶滅してしまうものかどうかが疑問視されていました。
直径10kmといっても、質量はあのエベレスト山と同等といわれています。
エベレスト山が空から降ってきたと想像すると、その凄まじさが想像できるのではないでしょうか。
ただ、地球上の恐竜全てが絶滅するには、エネルギーが足りません。
そこが謎だったのですが、近年の研究で過去の絶滅要因である火山活動の活発化が同時に起きていた事がわかりました。

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地球の未来予想
大陸はプレートに乗っている為、1年間に10~15cm移動しています。
その為、5千万年後にはアメリカ大陸とアジア大陸が衝突し、「Amajia」という超大陸が形成されるとされています。
ニューヨークはペシャンコに押しつぶされ、巨大に隆起し、山脈を形成すると言われています。
環境面ではオゾン層の破壊や、大規模な氷河期の到来、また、これまで生命の絶滅危機に大きく関わってきた巨大隕石の衝突や、世界規模にわたる火山活動の活発化が懸念されるところです。
氷河期や巨大隕石、火山活動といった自然災害はどうする事もできませんが、オゾン破壊などは私たち人間の努力によって減らす事は可能です。
これまでの歴史を振り返ると、生命の絶滅は必ず訪れるでしょう。
しかし、その要因が環境破壊などの人的要因である事は、なんとしてでも避けなければなりません。