海の底に沈む島

ツバル
ツバルの海岸(Google Earthより)
 
地球温暖化の影響で海面が上昇すると言われています。
どの程度上昇するかは諸説様々ですが、気象庁の発表によると18cm~59cm、最悪の事態を想定すると、グリーンランド氷床が完全に融けた場合、7mも上昇するとされています。
氷床とは大陸を覆う氷の事で、現在地球に存在する氷床は、南極氷床とグリーンランド氷床のみで、高さは最大で4800mというとてつもない氷山を形成しています。
また、北極海の氷が縮小し続け、これらの氷が融ける事によって海水の上昇を懸念する声も聞かれますが、北極海の氷が融けても海水面の上昇はおきません。
海面上昇は、氷床融解のみで起こりうる現象です。
 
過去におこった氷床融解による海面上昇
今から11000年前、カナダ北東部で高さ3000mのローレンタイド氷床の第一回目の融解が起きました。
その影響で海面は7m上昇し、さらにその1500年後、ローレンタイド氷床の第二回目の融解が起き、海面が5m上昇しています。
計、12mもの海面上昇が起きた事になり、多くの島々が海に沈んだとされています。
また、今から6000年前、西南極氷床が融解し、海面が5m上昇しましたが、その後西南極氷床が元の状態まで回復し、海面が5m下降したという歴史があります。
 
一説では100m上昇という説も

現在の地球全体の平均気温は14°Cですが、今から2万年前の氷河期では、平均気温が5~9°Cと言われています。
この間に南極氷床とグリーンランド氷床以外の氷床が全て融解した事は事実で、その体積を計算すると100m以上は上昇しているだろうとの説です。
真相は定かではありません。

沈没が懸念される島・ツバル(Tuvalu)
海水面の上昇で「海に沈む島」の象徴的存在として、南太平洋に位置する9つのサンゴ島で構成される「ツバル」があります。
ツバルは面積が26km2、人口およそ10500人の小さな島です。
ツバルの首都、フナフチがあるフォンガファレ島の平均標高は1.5mで、最も高いところでも4mです。
もし、グリーンランド氷床が完全に融解した場合、海水面の上昇は7mとされていますので、計算上ではツバルは海の底に沈んでしまいます。
位置的な関係からグリーンランド氷床の完全融解があったとしても、ツバル付近での海面上昇は7mには達しないと思われますが、それでも十分沈没の懸念は危惧されるところです。